堺市北区宮本町に鎮座するのは「華表神社」さん。綺麗な朱色の鳥居が印象的で、境内の狛犬さんの口の中も赤く色づけされているのも綺麗です。華表(かひょう)は中国の伝統建築様式に用いられる標柱のことで、古くから日本の鳥居の起源ではないかとする説が存在するそうです(Wikipediaより)。
「華表神社」さんのすぐそばで営まれている、産直野菜も買えちゃうカフェが「てるうさファーム&キッチン」さんです。上の写真の左奥の方に華表神社さんの鳥居が見えます。ご主人が、岸和田の畑で野菜を作っておられるそうです。奥様がそこで採れる野菜を使ってカフェメニューを出されています。野菜のフードロスを減らすために始められたカフェだそうです。
アットホームなムードで地元に根付いているカフェの店頭には、自家農園で農薬不使用、化学肥料不使用の安心して口にできる野菜がズラリと並んでいます。伺った日は(2025年4月中旬)、玉ねぎがドーンと、販売されていました。土がついています。いかにも収穫したての新鮮な、しかも新玉ネギです。そして、めったに見たことがある方はいらっしゃらないのでは? と思われる「玉ネギの葉」も販売されていました。玉ネギの葉が販売されているのも初めて見ましたが、炒めても煮てもおいしいとは、これまた初めて聞きました。しかもリーズナブル。
お店の中でも珍しい種類のじゃがいもなどが販売されていますよ。「てるうさファーム&キッチン」さんの店内はシンプルなテーブルと椅子で温かみがあります。ピザなどの食事メニューもありますし、おはぎや草団子などの和菓子も。もちろんすべて手作り。コーヒーもこだわりのコーヒーを出されていて、毎月コーヒー豆が変わるそうです。そして、お店で出る野菜くずやコーヒーかすは畑の肥料になっているそうです。
使い勝手のよさそうなドライ野菜なども販売されています。赤いじゃがいも「アンデスレッド」は、そのままカレーやシチューに入れたらホクホクに仕上がるとか。また、夏季限定「天然素材のかき氷」が伺った日から開始とのことでした。かき氷の蜜も自家製だそうで、苺は果肉を入れずにサラサラになるように作っているそうです。水分は苺の水分のみ! 美味しそうです。
店主さんがコーヒーがお好きで、こだわって選んでおられるというコーヒーは、月替わりです。「本のように楽しむ珈琲」がコンセプトのコーヒーは、とても美味しかったです。4月はエチオピアの「生暖かい風」とエルサルバドルの「エスパニョーラ農園」、インドネシアの「バタック族の美」で、いずれもコーヒー豆の名前です。
かわいいネコ型(トラかも?)ミルクピッチャーが一緒に出てきます。コーヒーは「エスパニョーラ農園」をオーダーしました。色も味も濃いのに渋味や苦さなどではなく、旨味が口の中に広がり、飲みやすくてとても美味しかったです。
一緒にオーダーしたのは、自家農園で獲れる「手摘みよもぎと自家製あんこの草だんご」と「ひとくちおはぎ」です。おはぎはちょうど作られていたところでした。おはぎの種類は「あんこ」と「抹茶」と「きな粉」、「ごま」があります。おひとりですべて作られているので、大量生産ができず、万が一品切れの場合はご了承くださいとのことでした。
草だんごは、よもぎの良い香りがブワッとして、モチモチでとても美味しく、お持ち帰りもしてしまいました。自家製あんこの甘さも優しくて、これぞ手作りという安心感です。ひとくちおはぎももちろん美味しかったです。草だんごは実は抹茶とのセットがあるのですが、コーヒーと合わせてしまいました。どちらでも美味しいので、お好みでお選びください(≧▽≦)
てるうさファーム・キッチン (カフェ / 北花田駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0